Gboard の便利な使い方を徹底解説! Android で役立つ単語登録などの Tips まとめ

2025年06月06日

Gboard の便利機能を使用する様子

Google 製のキーボード アプリ Gboard には、テキスト入力を効率化するさまざまな機能が備わっています。設定を変更して自分好みにカスタマイズすることで、より快適なテキスト入力が可能になります。頻繁に使う言葉を単語登録したり、記号を入力しやすいキーボードに変更したりすれば、テキスト入力がよりスムーズになるでしょう。本記事では、知っておくと便利な Gboard で使える Tips を紹介します。

Gboard をより便利にする Tips 13 選

Gboard は、Google 製のキーボード アプリで、Google Pixel などの Android スマホの中には、デフォルトのキーボードに設定されている機種もあります。Gboard では、複数のキーボード配列から使いやすいものを選択したり、音声でテキストを入力したりすることができます。ご自身のスマホに Gboard がインストールされていない場合は、Google Play ストアからインストールできます。

Gboard は、よく使う機能を目立つ場所に表示させるなど、自分が使いやすいようにカスタマイズできることも特徴の一つですが、本記事では、Gboard で文章作成を効率的に行うための Tips を紹介します。

Gboard の Tips を試すイメージ

単語登録でオリジナルのフレーズ集を作成

単語登録は、使いたい単語を登録して変換候補に表示できる機能です。頻繁に使う言葉や長い単語を登録すれば、テキストをスムーズに入力できるでしょう。

単語登録の手順は以下のとおりです。

  1. Gmail や Google Keep のようなテキスト入力が可能なアプリを開きます

  2. テキストを入力する場所をタップします

  3. キーボード上部の設定アイコン 設定アイコン をタップします(表示されない場合は下の画像にある赤枠の [機能を開く] メニューをタップして [設定] をタップします)
[機能を開く] をタップする画面
  1. [単語リスト] → [単語リスト] の順にタップします

  2. 単語を登録したい言語を選択します

  3. 画面右上の追加アイコン 追加アイコン をタップします

  4. [単語を入力します] をタップして登録したい単語を入力します

単語を登録する画面
  1. 「よみ:」の [よみを入力します] をタップして単語のよみを入力します
単語のよみを登録する画面
  1. 画面左上の戻るアイコン(←)をタップします

よみで入力したテキストを入力すると、登録した単語や文章などが変換候補に表示されるようになります。たとえば、メッセージやメールで使用する「いつもお世話になっております」や「今後ともよろしくお願いいたします」などの挨拶文や定型文、頻繁にやりとりする人や自分の名前などを登録しておけば、テキスト入力が素早く行えるでしょう。

テキスト編集機能でスムーズに文章を修正

テキスト編集機能を使えば、矢印キーを使ってカーソルを任意の場所に動かせるため、スマホでの文章修正がよりスムーズにできます。また、文章の文頭から文末まで一気にカーソルを移動させたり、テキストをすべて選択する操作もタップ操作よりも簡単に行えます。テキスト編集機能を使う手順は以下のとおりです。

  1. Gmail や Google Keep のようなテキスト入力が可能なアプリを開きます

  2. テキストを入力する場所をタップします

  3. キーボード上部のテキスト編集アイコンをタップします(表示されない場合は [機能を開く] メニューをタップして [テキスト編集] をタップします)

テキスト編集アイコンをタップする画面
  1. キーボード上に表示されるキーをタップして操作します。矢印キーでカーソルを動かせます。テキスト上の始点で [選択] をタップしてから矢印キーで終点にカーソルを移動すると、範囲を選択できます
テキスト編集を行う画面

削除キーを左フリックで単語を削除

入力した単語を素早く削除したい場合は、削除キーの左フリックが便利です。削除キーを押し続けたり、何回もタップすると、削除したくない文字も消えてしまうことがありますが、削除キーを左フリックすると文字が単語単位で削除できます。

12 キー配列と QWERTY 配列の削除キー

この操作は、日本語入力の 12 キー配列や QWERTY 配列、英字入力の QWERTY 配列などで使用できます。長い英単語や複数の文字修正がある場合などに活用できるでしょう。

12 キー配列でひらがなの「や」を左右フリックで「( )」(括弧)を入力

12 キー配列のひらがな入力で括弧を入力したい場合、「や」のキーを左右フリックすると「( )」(全角括弧)がスムーズに入力できます。また、全角括弧を入力すると、変換候補に半角括弧やかぎ括弧などが表示されます。他にも、三状態キーボードを使用している場合、左下の [あa1] をタップし、数字入力に切り替えて左下の括弧キーをタップすると「( )」(半角括弧)の入力が可能です。

「や」を長押しした画面

また、「かっこ」と入力して変換すると、変換候補に「( )」(半角括弧)や、「【 】」(すみつき括弧)なども表示されるので、この方法で入力するのも便利でしょう。

12 キー配列でひらがなやアルファベットを数字に変換して入力

日本語の 12 キー配列(ひらがな、アルファベット)で文字を入力すると、数字の 12 キー配列で対応する数字に変換することができます。

日本語の 12 キー配列と数字の 12 キーの配列を照らし合わせた画面

たとえば、「あ」「か」「さ」を変換すると、それぞれ「1」「2」「3」が候補に出てきます。「あかさたな」と連続で入力して「12345」に変換することも可能です。

「あかさたな」を数字に変換した画面

キーボードを切り替えなくても、住所や日付など、文字と数字が両方含まれるテキストを入力できます。

12 キー配列でひらがなを変換して記号や日付を簡単に入力

日本語と数字、記号が混在するテキストを入力する際も、変換機能が役立ちます。

12 キー配列でひらがな入力中に記号や数字を入力したい場合、キーボード左下の [あa1] (設定によっては [あa])をタップするとキーボードが切り替わり、記号などを入力できますが、変換機能を活用すれば、一部の記号や日付は、ひらがなで入力したものから変換できるため、キーボードを切り替えずに変換候補から選択して入力できます。

たとえば、「きょう」と入力して変換すると、その日の日付や曜日が変換候補に表示されます。「あした」や「あす」を変換すれば、次の日付が表示されます。

「きょう」を変換した画面

また、「きごう」と入力して変換すると、特殊文字や特殊記号が変換候補に表示されます。

「きごう」を変換した画面

そのほか、「たんい」や前述した「かっこ」なども変換候補からスムーズに入力可能です。

QWERTY 配列でピリオドキーを長押しして記号入力

QWERTY 配列では、ピリオド(日本語キーボードの場合は句点「。」)キーを長押しすると記号一覧のポップアップ画面が表示されます。

QWERTY 配列でピリオドキーを長押しした画面

記号キーボードに切り替えなくても、長押しした状態で一覧から選ぶだけで記号が入力できるため、よりスムーズにテキスト作成ができるでしょう。英字入力では QWERTY 配列のほかに、QWERTZ 配列や AZERTY 配列でも、ピリオドキーの長押しで記号入力が可能です。

QWERTY 配列で Shift キーをドラッグして大文字を入力

QWERTY 配列の英字入力などでは、基本の入力文字は小文字になっています。大文字で入力する場合、Shift キー Shiftキー をタップして大文字と小文字を切り替えますが、Shift キー Shiftキー をドラッグしたまま文字を選択すると、大文字で入力することができます。

Shift キーをドラッグして大文字を入力する画面

入力後に画面から指を離すと小文字入力に戻るため Shift キーのオン / オフを切り替える必要がありません。英文の文頭、人名や地名など固有名詞を大文字にしたい場合に便利でしょう。

QWERTY 配列でフリックだけで数字を入力

QWERTY 配列は、キーボードの一番上にある行のキーを真上にフリック、または、長押しすると、それぞれのキーの右上に表示されている数字を入力できます。

QWERTY 配列でフリックして数字を入力する画面

一番上にある行を真上にフリックすれば、数字キーボードに切り替えなくても数字の入力が可能です。なお、グライド入力を設定している場合は、長押しで入力することができます。

また、QWERTY 配列はキーボードに数字行を追加することもできます。数字だけでなく記号もよく使用する方は、次に紹介する「長押しで記号表示」をオンにすると、さらに便利でしょう。

スマホのキーボード(Gboard)を QWERTY 配列に切り替えるには? 設定方法などを解説

スマホのキーボード(Gboard)を QWERTY 配列に切り替えるには? 設定方法などを解説

QWERTY 配列で長押しで記号を入力

QWERTY 配列では、設定アイコンをタップし、[設定] の中にある「長押しで記号表示」をオンにすると、各キーの右上に記号が表示されます。各キーを長押し、または真上にフリックすると、右上に表示されている記号を入力できます。キーボードの切り替え無しに、素早く数字や記号を入力することができます。

QWERTY 配列で長押しして記号を入力する画面

QWERTY 配列でスペースキーを使ってカーソル移動

英語など他の言語の QWERTY 配列では、スペースキー(キーボード下の横長のキー)を左右にドラッグすると、カーソルが左右に移動し、入力する位置を変更できます。

テキスト編集機能を開かなくてもキーボード上でカーソルを移動できるため、英単語のスペルの修正や追加など文章を整えるときに役立つでしょう。

画面を長押しでコピペ(コピーして貼り付け)

Gboard のクリップボードは、コピーした複数のテキストや画像を、1 時間保持しておける機能です。コピペする際に大変役立つ機能ですが、パスワードの入力画面など一部の画面ではクリップボードが使用できない場合があります。そのようなときは、貼り付けたい情報をコピーした状態で画面を長押ししましょう。カーソル上部に表示される [貼り付け] のポップアップをタップすると、あらかじめコピーしておいた内容を貼り付けできます。

パスワードの管理には、保存したパスワードを自動入力してくれる Google パスワード マネージャーも便利です。

スマホでパスワード管理ができる Google パスワード マネージャーの使い方

スマホでパスワード管理ができる Google パスワード マネージャーの使い方

大画面スマホやタブレットなどで便利な分割キーボード

Google Pixel Ford などの大きな画面を搭載したスマホや Google Pixel Tablet などのタブレットでは、分割キーボードが使用できます。分割キーボードは、画面上のキーボードを左右に分けて表示する機能です。両手を使ってテキスト入力するときに便利です。

また、Google Pixel シリーズのスマホでは、文字入力しやすいようにキーボードの配置を変更する片手モードやフローティング キーボードといった機能が役立ちます。

ドリンクを片手にスマホを操作する様子

Gboard の片手モードで快適に文字を入力しよう! 基本設定とカスタマイズする方法を紹介

Gboard の Tips をマスターして、テキスト入力をもっと快適に

Gboard には、Android スマホでのテキスト入力を効率化する機能が多数備わっています。オリジナルのフレーズ集を作成できる単語登録のほか、キーボードでカーソル移動できるテキスト編集機能、記号や数字をスムーズに入力したり、文字を素早く削除したりする機能など、知っていると便利に使える機能が満載です。

日本語の入力はもちろん、英字入力で使える機能もあるので、よく使うキーボード配列で役立つ Tips をマスターしておけば、より快適に Gboard を使いこなせるでしょう。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2025 年 3 月時点に Google Pixel 8(Android 15)で検証しました。

水色の Google Pixel 8 Pro で自撮り写真を撮っている人たち。

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